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火山の状況に関する解説情報 2016年10月21日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月14日から10月21日15時までの草津白根山の活動状況をお知
らせします。
気象庁地震火山部 発表
火山の活動状況など
 火山活動はやや活発な状態で経過しています。
 湯釜火口の北から北東内壁及び水釜火口の北から北東側にかけての斜面での熱活動や、北側噴気地帯での活発な噴気活動が継続しています。東京工業大学によると、北側噴気地帯のガス組成と湯釜湖水の化学成分には火山活動の活発化を示す変化が引き続きみられ、湯釜の水温は平年よりも高い状態が続いています。
 GNSS連続観測によると、2014年4月頃からみられる湯釜を挟む基線のわずかな伸びの変化は、2015年11月頃より停滞しています。湯釜周辺に設置している東京工業大学の傾斜計によると、2014年3月から湯釜付近浅部での膨張を示すと考えられる変動が観測されていましたが、2015年10月頃から停滞または収縮を示すと考えられる変動に変化しています。
 全磁力観測によると、2014年5月以降の湯釜近傍地下の温度上昇を示すと考えられる変化は、2014年7月以降停滞しています。
 湯釜付近及びその南側を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。

 火山性地震の発生回数(速報値を含む)は以下のとおりです。
             火山性地震
 10月14日         0回
    15日         0回
    16日         0回
    17日         1回
    18日         1回
    19日         0回
    20日         0回
    21日(15時まで)  1回
  
 遠望カメラによる噴気などの状況等他のデータには特段の変化はみられて
いません。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 草津白根山
防災上の注意事項など
 湯釜火口から概ね1キロメートルの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 また、ところどころで火山ガスの噴出が見られます。周辺のくぼ地や谷地形などでは高濃度の火山ガスが滞留する事がありますので、注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、28日(金)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。