火山の状況に関する解説情報 2017年3月3日　16時00分現在

＜火口周辺警報（噴火警戒レベル2、火口周辺規制）が継続＞
　2月27日から3月3日15時までの浅間山の活動状況をお知らせします
。

気象庁地震火山部 発表

火山の活動状況など

　火山活動はやや活発な状態で経過しています。

　2月27日及び3月1日に実施した現地調査では、火山ガス（二酸化硫黄）の放出量はそれぞれ1日あたり1300トン、3000トン（前回2月21日3000トン）と多い状態が続いています。
　今期間、噴煙の状況は、火口縁上概ね400メートル以下で推移しています。夜間に高感度カメラで、山頂火口の微弱な火映を観測しています。

　2015年4月下旬頃から増加している山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感じない火山性地震は、今期間やや多い状態で経過しています。

　火山性地震、火山性微動の発生回数は以下のとおりです（速報値を含む）。
　　　　 　　　　　　　　　　火山性地震　　火山性微動
　　2月27日　　　　　　　　　　40回　　　　　0回
　　　　28日　　　　　　　　　　81回　　　　　0回
　　3月　1日　　　　　　　　　　81回　　　　　0回
　　　　　2日　　　　　　　　　　57回　　　　　0回
　　　　　3日（15時まで）　　　65回　　　　　0回

　山頂の南南西にある塩野山の傾斜計では、2015年6月上旬頃から12月にかけて観測された北または北西上がりのわずかな変化が、2016年12月頃から再び観測されています。

噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など

＜レベル２（火口周辺規制）＞ 浅間山

防災上の注意事項など

　火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
　登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
　また風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。

次回発表予定日時

次の火山の状況に関する解説情報は、6日（月）16時頃に発表の予定で
す。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。