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火山の状況に関する解説情報 2016年12月2日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月28日から12月2日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせし
ます。
福岡管区気象台 発表
火山の活動状況など
 中岳第一火口では、噴火は観測されていません。
 
 遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がり、期間を通して夜間に高感度カメラで火映を観測しました。

 火山性地震は概ね少ない状態で経過しています。火山性微動の振幅は小さく、孤立型微動は少ない状態で経過しています。

 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、多い状態が続いています。

 11月28日以降の火山性地震、孤立型微動の発生状況は以下のとおりです。なお発生回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
            火山性地震  孤立型微動
  11月28日      26回    12回
     29日      30回    11回
     30日      26回    10回
  12月 1日      71回    16回
      2日15時まで 22回    12回

 傾斜計では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 GNSS連続観測では、2016年7月頃から認められていた、山体の膨張の可能性が考えられるわずかな伸びの傾向が、10月中旬以降鈍化しています。

 阿蘇山の火山活動は引き続き活発な状態となっており、今後も爆発的噴火が発生する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 阿蘇山
防災上の注意事項など
 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく、風の影響を受ける小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、5日(月)16時頃に発表の予定で
す。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。