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火山の状況に関する解説情報 2017年1月6日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 平成28年12月30日から平成29年1月6日15時までの阿蘇山の活
動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 発表
火山の活動状況など
 中岳第一火口では、噴火は観測されていません。

 遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がり、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 本日(6日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり400トンで、前回(平成28年12月28日 1700トン)より減少しました。

 火山性微動の振幅は、小さな状態で経過しています。火山性地震及び孤立型微動は少ない状態で経過しています。

 12月30日以降の火山性地震、孤立型微動の発生状況は以下のとおりです。なお回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

            火山性地震  孤立型微動
  12月30日      45回    13回
     31日      18回     7回
   1月 1日      11回     4回
      2日      18回     2回
      3日      19回    11回
      4日      13回    19回
      5日      18回    14回
      6日15時まで 13回    12回

 傾斜計では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 GNSS連続観測では、2016年7月頃から認められていた、草千里深部にあると考えられているマグマだまりの膨張を示す基線の伸びは、11月中旬以降は停滞しています。

 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過していることから、引き続き火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 阿蘇山
防災上の注意事項など
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく、風の影響を受ける小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、10日(火)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。