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火山の状況に関する解説情報 2015年10月22日 10時00分現在
 21日18時00分に発表した全国の活火山 火山の状況に関する解説情
報第14号を訂正します。
 本日、第133回火山噴火予知連絡会を開催し、全国の火山活動について
検討を行いました。現在までの全国の火山活動の評価のほか、口永良部島、
阿蘇山等の火山活動について特に重点的に検討を行い、結果を以下のとおり
とりまとめました。その他の火山については気象庁ホームページを参照くだ
さい。
気象庁地震火山部 発表
火山の活動状況など
 口永良部島〔噴火警報(噴火警戒レベル5)〕については別に「口永良部
島の火山活動に関する検討結果」として取りまとめましたので、口永良部島
の火山の状況に関する解説情報第318号を参照ください。
<訂正箇所>
 参照する口永良部島の火山の状況に関する解説情報の番号を第317号と
していましたが、第318号に訂正します。

 阿蘇山〔火口周辺警報(噴火警戒レベル3)〕については別に「阿蘇山の
火山活動に関する検討結果」として取りまとめましたので、阿蘇山の火山の
状況に関する解説情報第87号を参照ください。

 桜島〔火口周辺警報(噴火警戒レベル3)〕8月15日に南岳直下を震源
とする地震が多発し、マグマの貫入に伴うものとみられる山体膨張を示す急
激な地殻変動が観測されました。その後マグマの浅部への上昇は停止し、新
たなマグマの貫入も認められていません。 
 昭和火口の噴火活動は、7月以降は低調な活動となっています。南岳山頂
火口では9月13日及び28日に噴火が発生しています。 
 姶良カルデラの膨張は続いており、また、長期的に活発な噴火活動が続い
てきたことから、今後も活発な噴火活動が継続すると考えられますので、火
山活動の推移に注意してください。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2k
mの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警
戒してください。   

 西之島〔火口周辺警報(入山危険)〕西之島では噴石等を放出する噴火や
溶岩の流出が続いています。9月16日時点で、新たな陸地の面積は約2.
7平方kmになっています。 
 島の中心から概ね4km以内では噴火に警戒してください。   

 御嶽山〔火口周辺警報(噴火警戒レベル2)〕2014年10月以降噴火
の発生はなく、火山活動が低下した状態が続いていますが、火口列からの噴
煙活動や地震活動は続いており、今後も小規模な噴火が発生する可能性があ
ります。 
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石
に注意してください。   

 箱根山〔火口周辺警報(噴火警戒レベル2)〕6月29日に傾斜変動を伴
う火山性微動が発生し、地震活動も一時的に活発になりました。その後6月
29日から7月1日にかけてごく小規模な噴火が発生したものとみられます
。 
 5月以降にこの付近でみられた局所的な隆起と考えられる変化は7月以降
認められず、GNSS連続観測でみられていた山体膨張を示す変動は8月下
旬頃から停滞しています。 
 地震活動は低下傾向が見られますが、4月の活発化以前の程度に戻るまで
は、大涌谷周辺の火口や噴気孔での小規模な噴火の可能性があると考えられ
ます。また、噴気活動も緩やかな低下傾向がみられるものの活発な状態です

 大涌谷周辺の想定火口域では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒してください。風下側では火山灰、風に流されて降る小さ
な噴石及び火山ガスに注意してください。

 草津白根山〔火口周辺警報(噴火警戒レベル2)〕2014年3月上旬か
らの地殻変動観測によると湯釜付近の膨張を示す変動が鈍化しつつも継続し
ています。湯釜火口内北東部や北壁及び水釜火口の北から北東側にあたる斜
面で熱活動の活発な状態が継続しています。また、北側噴気地帯の噴気活動
が活発化し、ガス組成及び湯釜湖水の化学成分の活動活発化を示す変化が継
続しています。
 草津白根山では火山活動が活発化した状態が続いており、小規模な噴火が
発生する可能性があることから、湯釜火口から概ね1kmの範囲では、噴火
に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。   

 吾妻山〔火口周辺警報(噴火警戒レベル2)〕火山性地震はやや多い状態
で経過しています。大穴火口の噴気活動や熱活動はやや活発な状態が続いて
います。一方、GNSS観測及びSAR干渉解析で2014年9月頃からみ
られていた一切経山付近の膨張を示す変化は、GNSS連続観測や傾斜観測
によれば、2015年7月頃から停滞しています。
 大穴火口付近では小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大穴火
口周辺では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側
では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石、火山ガスに注意してください。

 浅間山〔火口周辺警報(噴火警戒レベル2)〕6月16日及び19日に山
頂火口でごく小規模な噴火が発生しました。二酸化硫黄放出量は6月以降1
日あたり概ね1,000トンを超える多い状態が続いています。火山性地震
は4月下旬頃から多い状態が続いています。地殻変動観測では、浅間山の西
側のやや深い所や山頂付近のごく浅い所の膨張を示すとみられる変化が観測
されています。
 火口から概ね2kmの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒し
てください。登山者等は危険な地域には立ち入らないよう地元自治体等の指
示に従ってください。また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴
石に注意してください。

 雌阿寒岳〔火口周辺警報(噴火警戒レベル2)〕7月13日から8月中旬
にかけて、ポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源とする微小な火山性
地震が増加しました。7月末以降の観測で、ポンマチネシリ第3及び第4火
口の地熱域の拡大、96ー1火口の噴煙の勢いの増大が認められています。
全磁力連続観測では、2015年3月中旬以降、ポンマチネシリ96ー1火
口近傍の地下で熱活動が活発化している可能性を示す変化がみられています
。 
 ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、ごく小さな噴火に伴う弾
道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では火山灰や小
さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

 諏訪之瀬島〔火口周辺警報(噴火警戒レベル2)〕御岳火口では、9月2
4日に爆発的噴火が69回発生するなど、活発な噴火活動が継続しています
。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので
、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方ま
で風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 

 最新の噴火警報、噴火予報の発表状況は気象庁ホームページでご確認くだ
さい。
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/

 なお、(平常)のキーワードについては、平成27年5月18日から(活
火山であることに留意)に変更しました。システム改修により情報文に反映
されるまでの間は、読み替えで対応いただきますようお願いいたします。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル5(避難)> 口永良部島
<レベル3(入山規制)> 阿蘇山、桜島
<入山危険> 西之島
<周辺海域警戒> 福徳岡ノ場
<レベル2(火口周辺規制)> 雌阿寒岳、吾妻山、草津白根山、浅間山、御嶽山、箱根山、諏訪之瀬島、霧島山(新燃岳)
<火口周辺危険> 硫黄島
<レベル1(活火山であることに留意)> 十勝岳、樽前山、倶多楽、有珠山、北海道駒ヶ岳、秋田焼山、岩手山、秋田駒ヶ岳、安達太良山、磐梯山、那須岳、新潟焼山、焼岳、白山、富士山、伊豆東部火山群、伊豆大島、三宅島、九重山、雲仙岳、薩摩硫黄島、霧島山(御鉢)
<活火山であることに留意> 知床硫黄山、羅臼岳、摩周、アトサヌプリ、丸山、大雪山、恵庭岳、恵山、渡島大島、利尻山、羊蹄山、ニセコ、天頂山、雄阿寒岳、茂世路岳、散布山、指臼岳、小田萌山、択捉焼山、択捉阿登佐岳、ベルタルベ山、爺爺岳、羅臼山、泊山、ルルイ岳、恐山、岩木山、八甲田山、十和田、八幡平、鳥海山、栗駒山、鳴子、蔵王山、燧ヶ岳、肘折、沼沢、日光白根山、赤城山、榛名山、妙高山、弥陀ヶ原、乗鞍岳、新島、神津島、八丈島、青ヶ島、伊豆鳥島、高原山、横岳、アカンダナ山、利島、御蔵島、三瓶山、霧島山、開聞岳、中之島、阿武火山群、鶴見岳・伽藍岳、由布岳、福江火山群、米丸・住吉池、池田・山川、口之島、硫黄鳥島
<活火山であることに留意(海底火山)> ベヨネース列岩、須美寿島、海徳海山、噴火浅根、北福徳堆、孀婦岩、海形海山、南日吉海山、日光海山、若尊、西表島北北東海底火山