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火山の状況に関する解説情報 2016年4月8日 16時00分現在
 本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(
平成28年3月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは
月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。
気象庁地震火山部 発表
火山の活動状況など
 口永良部島の新岳では、2015年6月19日の噴火後、噴火は観測され
ていません。火山性地震は少ない状態で経過しました。火山性微動は観測さ
れていません。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は概ね少ない状態でした。
地殻変動観測では、2015年5月29日の噴火後、特段の変化は認められ
ません。5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低くなっているもの
の、引き続き噴火の可能性があり、火砕流に警戒が必要です。火砕流の流下
による影響が及ぶと予想される屋久島町口永良部島の居住地域(前田地区、
向江浜地区)では厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。噴火に伴う
大きな噴石の飛散が予想される新岳火口から概ね2kmの範囲及び火砕流の
流下による影響が及ぶと予想される新岳火口の西側の概ね2.5kmの範囲
では、厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。新岳火口から半径1.
4海里以内の周辺海域では、噴火による影響が及ぶおそれがありますので、
噴火に警戒してください。
 西之島では、2015年11月下旬以降、噴石等を放出する噴火や溶岩の
流出は確認されていません。12月以降は地表面温度の低下が確認されてい
ます。表面的な活動に低下が認められるものの、これまで2年以上活発な火
山活動が続いてきたことから、火口から概ね1.5km以内では噴火に伴う
弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 桜島の昭和火口では、噴火が8回発生し、このうち爆発的噴火は5回でし
た。南岳山頂火口では噴火が6回観測されました。昭和火口及び南岳山頂火
口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石
及び火砕流に警戒してください。
 吾妻山では、火山性地震が28日に増加し始め、以降多い状態となってい
ます。大穴火口の噴気活動はやや活発な状態が続いています。大穴火口付近
では小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大穴火口周辺(火口か
ら概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してく
ださい。
 草津白根山では、湯釜火口内北東部や北壁及び水釜火口の北から北東側に
かけての斜面で熱活動の活発な状態が継続しています。東京工業大学による
と北側噴気地帯のガス組成及び湯釜湖水の化学成分にも火山活動の活発化を
示す変化が観測され、その状態が継続しています。湯釜火口から概ね1km
の範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒し
てください。
 浅間山では、2015年6月19日の噴火後、噴火は観測されていません
。山頂直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震はやや多い状
態が続いており、火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口
周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火
口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒して
ください。
 御嶽山では、2014年10月以降噴火の発生はなく、火山活動は緩やか
な低下傾向が続いています。火口列からの噴煙活動や、地震活動が続いてい
ることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概
ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒し
てください。
 阿蘇山の中岳第一火口では、4日06時56分に噴火が発生しました。中
岳第一火口では、時々小規模な噴火が発生していることから、今後も火口周
辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの
範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒し
てください。
 霧島山(新燃岳)では、新燃岳付近を震源とする火山性地震が時々発生し
ました。GNSS連続観測によると、新燃岳の北西数kmの地下深くにある
と考えられるマグマだまりの膨張を示す地殻変動は、2015年1月頃から
停滞しています。また、新燃岳周辺の一部の基線では、わずかに伸びの傾向
がみられていましたが、2015年10月頃から停滞しています。新燃岳で
は火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火
口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。
 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、2月28日に火山性地震が増
加しましたが、その後は少ない状態で経過しました。火山性微動は2月11
日以降、観測されていません。噴気の高さは概ね20mで経過し、特段の変
化は認められません。これらのことから、火山活動は低下しており、硫黄山
周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと判断し、29日に噴
火予報を発表し、火口周辺警報(火口周辺危険)から噴火予報(活火山であ
ることに留意)に引下げました。火口周辺では火山ガスに注意してください
。活火山であることから、規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性
がありますので、留意してください。地元自治体が実施している立ち入り規
制等に留意してください。
 諏訪之瀬島の御岳火口では、爆発的噴火が13回発生しました。今後も火
口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から
概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒
してください。
 アトサヌプリ及び恵山では、3月23日に噴火警戒レベルの運用を開始し
、同日に噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)を発表し
ました。火山活動に特段の変化はなく、静穏に経過しており、噴火の兆候は
認められません。

 その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル5(避難)> 口永良部島
<レベル3(入山規制)> 桜島
<入山危険> 西之島
<周辺海域警戒> 福徳岡ノ場
<レベル2(火口周辺規制)> 吾妻山、草津白根山、浅間山、御嶽山、阿蘇山、諏訪之瀬島、霧島山(新燃岳)
<火口周辺危険> 硫黄島
<レベル1(活火山であることに留意)> アトサヌプリ、雌阿寒岳、十勝岳、樽前山、倶多楽、有珠山、北海道駒ヶ岳、恵山、秋田焼山、岩手山、秋田駒ヶ岳、安達太良山、磐梯山、那須岳、新潟焼山、焼岳、白山、富士山、箱根山、伊豆東部火山群、伊豆大島、三宅島、九重山、雲仙岳、薩摩硫黄島、霧島山(御鉢)
<活火山であることに留意> 知床硫黄山、羅臼岳、摩周、丸山、大雪山、恵庭岳、渡島大島、利尻山、羊蹄山、ニセコ、天頂山、雄阿寒岳、茂世路岳、散布山、指臼岳、小田萌山、択捉焼山、択捉阿登佐岳、ベルタルベ山、爺爺岳、羅臼山、泊山、ルルイ岳、恐山、岩木山、八甲田山、十和田、八幡平、鳥海山、栗駒山、鳴子、蔵王山、燧ヶ岳、肘折、沼沢、日光白根山、赤城山、榛名山、妙高山、弥陀ヶ原、乗鞍岳、新島、神津島、八丈島、青ヶ島、伊豆鳥島、高原山、横岳、アカンダナ山、利島、御蔵島、三瓶山、霧島山、開聞岳、中之島、阿武火山群、鶴見岳・伽藍岳、由布岳、福江火山群、米丸・住吉池、池田・山川、口之島、硫黄鳥島
<活火山であることに留意(海底火山)> ベヨネース列岩、須美寿島、海徳海山、噴火浅根、北福徳堆、孀婦岩、海形海山、南日吉海山、日光海山、若尊、西表島北北東海底火山

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