令和6年7月山形・秋田で大雨

山形県酒田市 上青沢地区 流木による橋の閉塞状況(2024年7月29日撮影) 提供:アジア航測㈱・朝日航洋㈱

 2024年(令和6年)7月24日から26日にかけて、東北地方に停滞する梅雨前線の活動が活発となった影響で、山形県と秋田県を中心に記録的な大雨となった。山形県では最上川中流や鮭川などで氾濫が発生、死者3人、浸水・損壊家屋1,600棟以上の被害に及んだ。また、秋田県でも子吉川が氾濫するなどして死者2人、浸水・損壊家屋300棟以上の被害となった。さらに、山形・秋田両県で最大約6,600軒が停電、約2,800軒が断水したほか、日本海東北自動車道や山形新幹線が8月上旬まで一部区間で通行止めや運転見合わせとなるなど、ライフラインや交通機関にも大きな影響が及んだ。

 この大雨では、山形県で大雨特別警報が1日に2度発表された。25日昼過ぎに線状降水帯が発生、13時5分に酒田市と遊佐町に大雨特別警報が発表された。その後、雨が小康状態となり、いったん特別警報は警報に切り替えられたが、夜遅く再び雨が強まり線状降水帯が発生、23時40分に酒田市や新庄市など6市町村に大雨特別警報が発表された。この2度目の特別警報の発表について、気象庁は日本海から流れ込んだ雨雲が当初の予想以上に発達したためとし、特別警報が警報に切り替わった後も警戒を緩めないよう呼びかけた。

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