平成26年8月豪雨(2014年)
2014年(平成26年)7月30日から8月26日にかけて、西日本から東日本を中心に広い範囲で大雨により大きな被害が発生し、気象庁はこの一連の大雨災害を「平成26年8月豪雨」と命名した。
このうち、7月30日から8月11日にかけては、台風11号・12号の接近や台風周辺の湿った空気および前線の影響で大雨となったほか、台風の接近した西日本を中心に暴風となった。また、8月15日から20日にかけては、本州付近に停滞した前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、西日本から東日本にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降った。
特に8月20日未明から明け方にかけては、広島市で1時間降水量が100mmを超える猛烈な雨が降り、広島市安佐南区・安佐北区で土砂災害が発生し、77人が死亡するなど甚大な被害をもたらした。この広島市を含めて平成26年8月豪雨全体としては、死者91人、浸水・損壊家屋は20,000棟以上にのぼった。