信濃川決壊 横田切れ

 1896年(明治29年)7月22日、新潟県を流れる信濃川が大雨により各地で決壊した。なかでも、横田村(現在の燕市)付近では長さ360mにわたって決壊するなど被害が大きく、この水害を「横田切れ」と呼んでいる。

 この水害で、越後平野一帯が広く浸水し、浸水家屋は約60,000棟に及ぶ越後平野では最悪の水害となった。水害による死者は最初の1カ月で43人との記録があるが、秋になっても水が引かない場所もあったことから、溜まった水が腐ることによる赤痢やチフスなどの伝染病に蔓延も被害を大きくした。

 この水害を契機として、信濃川の放水路建設計画が進み、1922年(大正11年)に大河津分水路が開削された。

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明治5年12月2日(1872年12月31日)以前の災害は旧暦で記載しています。

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