紀伊半島南東沖・東海道沖地震(2004年)
2004年(平成16年)9月5日夜、三重県南東沖(当時の気象庁の地域区分では紀伊半島南東沖および東海道沖)を震源とするマグニチュード7以上の地震が2回発生した。最初の地震は19時7分頃に発生したマグニチュード7.1の地震で、和歌山県新宮市と奈良県下北山村で震度5弱を観測した。2回目の地震は23時57分頃に発生したマグニチュード7.4の地震で、三重県津市、松阪市と和歌山県新宮市、奈良県下北山村で震度5弱を観測した。いずれの地震とも東北地方から九州地方にかけての広い範囲で有感となった。
この地震で、津波警報・津波注意報が発令され、伊豆諸島の神津島の93cmをはじめとして、伊豆諸島から四国地方にかけての太平洋沿岸で1m弱の津波を観測した。この地震では、避難勧告の発令が必要な42市町村の中で12市町村でしか行われないなど、津波情報を受けた避難対応に大きな課題を残した。
参考資料
- 気象庁「災害時地震・津波速報 平成16年9月5日の紀伊半島沖・東海道沖の地震」
- 地震調査研究推進本部「紀伊半島南東沖の地震活動の評価」