第3宮古島台風

 1968年(昭和43年)9月22日から25日にかけて、後に「第3宮古島台風」と命名された台風16号が南西諸島から九州地方に接近した。

 9月18日に沖ノ鳥島の南南東の海上で発生した台風は発達しながら北上し、22日夜半頃宮古島付近を通過、その後は南西諸島沿いを北上して24日23時過ぎに鹿児島県串木野市(現在のいちき串木野市)付近に上陸した。上陸後は勢力が衰え、九州北部地方で熱帯低気圧に変わった。

 最大瞬間風速は、台風が通過した宮古島で79.8m/s、久米島で62.4m/s、鹿児島県枕崎市で50.1m/sなど台風周辺で特に暴風となった。また、台風の北上に伴って前線の活動が活発となり、三重県尾鷲市では日降水量806.0mmを記録する大雨となった。

 この台風で、宮古島では暴風、鹿児島県では高潮や塩害による被害が大きく、11人が死亡し、浸水・損壊家屋は20,000棟以上にのぼった。

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