天和の大火(天和2年)
天和2年12月28日(1683年1月25日)、江戸駒込(現在の東京都文京区向ケ丘)の大円寺から出火した。この火災は、141の大名・旗本屋敷、95の寺社が焼損するなどの被害により、「天和の大火」と呼ばれ、江戸の十大火事の一つとされる。「延長十三里あまり」(現在の距離で約50km)を焼いたとの記録も残り、深川(東京都江東区常磐)に暮らしていた俳人・松尾芭蕉の庵も類焼した。
この火災にまつわる話を、井原西鶴が取り上げて「好色五人女」を著し、その登場人物で八百屋の娘お七の名を取り、「お七火事」とも称され、広く伝わる火災となった。