令和4年台風14号(2022年)
2022年(令和4年)9月14日、小笠原近海で発生した台風14号は、大型で非常に強い勢力となって18日に鹿児島市付近へ上陸した。その後、日本列島のほぼ全域を強風域に巻き込みながら日本海へ抜け、北東へ進んだ後、新潟市付近から再上陸し、20日9時に日本の東で温帯低気圧に変わった。この台風で、九州を中心に死者5人、負傷者154人、家屋への被害は2,392棟に及んだ。
台風が非常に強い勢力で九州に接近し、大きな被害が予想されたため、鹿児島県には17日、事前に暴風、高潮、波浪の特別警報が発表された。鹿児島県屋久島では最大瞬間風速50.9m/sを観測した。また、台風接近後の大雨の影響で、宮崎県には18日15時11分から19日午前にかけて大雨特別警報が発表された。宮崎県えびの市えびのでは19日午前までの24時間降水量726.0mmを観測した。
また、宮崎県美郷町新門では15日0時から21日6時までの期間降水量で985.0mmを観測した。宮崎県内では土砂災害が64件発生するなどの被害があり、断水や通信障害も相次いで発生した。
参考資料
- 気象庁「令和4年台風第14号による暴風、大雨等(災害をもたらした気象事例)」
- 総務省消防庁「令和4年台風第14号による被害及び消防機関等の対応状況(第14報)」(令和4年10月6日現在)
- 内閣府「令和4年台風第14号による被害状況等について」(令和4年9月28日現在)