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火山の状況に関する解説情報 2015年10月2日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
札幌管区気象台 発表
火山の活動状況など
 雌阿寒岳では、火山活動が活発な状態で経過しています。

 10月1日に実施した現地調査及び上空からの観測(海上保安庁の協力による)では、今年7月の現地調査と比較してポンマチネシリ火口第4火口の北壁における地熱域のわずかな拡大や、96-1火口の噴煙の勢いの増加が確認されました。また、昨年10月の現地調査と比較して96-1火口底の温度上昇が認められました。

 ポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源とする、身体には感じない程度の微小な火山性地震は、8月下旬以降1日あたり10回程度以下で推移していますが、2015年4月中旬以前の活動と比べてやや多い状態です。

 全磁力連続観測では、ポンマチネシリ96-1火口近傍の地下における熱活動の活発化の可能性を示す全磁力の変化が継続しています。

 9月28日から本日(10月2日)にかけて、ポンマチネシリ96-1火口の噴煙の高さは火口縁上200m以下で経過し、特段の変化は認められません。

 火山性微動は観測されていません。また、地殻変動観測では特段の変化はみられません。

 火山性地震の発生回数(速報値)は以下のとおりです。

               火山性地震
 9月26日            2回
   27日            4回
   28日            3回
   29日            9回
   30日            2回
10月 1日            5回
    2日(15時まで)     1回
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 雌阿寒岳
防災上の注意事項など
 ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、ごく小さな噴火に伴う弾
道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意
してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、5日(月)16時頃に発表の予定で
す。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。