- 火山の状況に関する解説情報
2018年9月12日 16時00分現在
-
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
本日(12日)、吾妻山で現地調査を行いました。前回(8月23日)と比較して大穴火口北西の地熱域にわずかな拡大が認められました。
火山性地震が増加しています。今後の火山情報に注意してください。
- 仙台管区気象台 発表
- 火山の活動状況など
-
本日(12日)実施した現地調査では、前回(8月23日)と比較して、大穴火口北西の地熱域にわずかな拡大が認められました。大穴火口およびその周辺の状況には大きな変化はありませんでした。火山ガス観測では、引き続き二酸化硫黄の放出を確認しました。
吾妻山では、8日から火山性地震が増加しています。震源は大穴火口付近直下の浅いところと推定されます。火山性微動は、7月23日以降観測されていません。
9月8日からの火山性地震の発生回数(速報値)は次のとおりです。
火山性地震
9月 8日 9回
9日 47回
10日 44回
11日 7回
12日15時まで 1回
火山性地震は8月中旬頃からやや多い状態で経過しています。また、7月22日の火山性微動発生以降、浄土平観測点に設置している傾斜計では、西北西(大穴火口方向)上がりの傾斜変動が継続しています。
監視カメラによる観測では、大穴火口とその付近の噴気の状況に特段の変化はみられません。
吾妻山では火山活動に高まりがみられますので、今後の火山情報に注意してください。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
-
<レベル1(活火山であることに留意)>
吾妻山
- 防災上の注意事項など
-
大穴火口付近では噴出現象が突発的に発生する可能性があります。また、大穴火口や旧火口周辺、硫黄平橋周辺では、噴気や火山ガスの噴出等がみられます。ヘルメットの携行や立ち入り規制等地元自治体の指示に従ってください。
- 次回発表予定日時
-
次の火山の状況に関する解説情報は、13日(木)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。