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火山の状況に関する解説情報 2016年12月16日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月12日から12月16日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせ
します。
福岡管区気象台 発表
火山の活動状況など
 中岳第一火口では、噴火は観測されていません。
 
 火山性微動の振幅は小さい状態で経過していますが、16日08時32分に継続時間が約30秒の振幅の大きな火山性微動が発生しました。この火山性微動に伴う傾斜変動はなく、噴煙にも特段の変化はありませんでした。

 遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上600mまで上がり、12日から14日にかけて夜間に高感度カメラで火映を観測しました。

 本日(16日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり1000トンで前回(12日1500トン)と同程度でした。

 火山性地震及び孤立型微動は少ない状態で経過しています。

 12月12日以降の火山性地震、孤立型微動の発生状況は以下のとおりです。なお発生回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
            火山性地震  孤立型微動
  12月12日      32回     2回
     13日      23回     4回
     14日      28回     5回
     15日      20回     3回
     16日15時まで 27回     2回

 傾斜計では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 GNSS連続観測では、2016年7月頃から認められていた、山体の膨張の可能性が考えられるわずかな伸びの傾向が、11月中旬以降は停滞しています。

 阿蘇山の火山活動は引き続き活発な状態となっており、今後も爆発的噴火が発生する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 阿蘇山
防災上の注意事項など
 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく、風の影響を受ける小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。