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火山の状況に関する解説情報 2019年6月3日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 中岳第一火口では、小規模な噴火の可能性があります。中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 発表
火山の活動状況など
 中岳第一火口では、5月31日にごく小規模な噴火が発生し、噴煙が最高で火口縁上400mまで上がりました。
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は多い状態です。阿蘇火山博物館提供の高感度の火口カメラによると、火口底で赤熱現象がみられるなど、熱活動の高まった状態が続いています。
 
 火山性微動の平均振幅は小さな状態で経過しているものの、孤立型微動及び火山性地震は多く、時々、振幅がやや大きい地震も発生しています。
 
 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線で、わずかな伸びの傾向が続いています。
 
 以上のように、火山活動の高まった状態が続いています。引き続き、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 阿蘇山
防災上の注意事項など
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。