- 火山の状況に関する解説情報
2019年8月23日 16時00分現在
-
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
- 福岡管区気象台 発表
- 火山の活動状況など
-
中岳第一火口で8月18日16時27分に発生した噴火は、本日(8月23日)14時00分まで続きました。期間中、火山灰を含む噴煙が主に火口の北西から北方向に流れるのを観測しました。なお、この噴火に伴う大きな噴石や火砕流、空振は観測されていません。
21日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり1800トンとやや多い状態でした。
火山性微動の振幅は、概ね小さい状態で経過していますが、孤立型微動及び火山性地震は引き続き多い状態で経過し、時々振幅のやや大きな地震が発生しています。
夜間には、中岳第一火口の火口底で赤熱(阿蘇火山博物館提供の火口カメラによる)を観測しています。
GNSS連続観測では、6月頃から停滞していた草千里を挟む基線は、わずかな伸びの傾向に変化した可能性があります。
このように、火山活動の高まった状態が続いており、再び噴火が発生する可能性があります。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
-
<レベル2(火口周辺規制)>
阿蘇山
- 防災上の注意事項など
-
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
- 次回発表予定日時
-
次の火山の状況に関する解説情報は、26日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。