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火山の状況に関する解説情報 2021年5月3日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 阿蘇山では、昨日(2日)21時頃から火山性微動の振幅が増大しました。その後、振幅は小さくなりましたが、昨日の振幅増大前よりも大きな状態が継続しています。
福岡管区気象台 発表
火山の活動状況など
 阿蘇山では、昨日(2日)21時頃から火山性微動の振幅が増大し、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅で2.5マイクロメートル毎秒を超えて推移しました。その後、振幅は小さくなりましたが、昨日の振幅増大前よりも大きな状態が継続しています。
 
 本日(3日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、200トンと少ない状態でした。
 
 中岳第一火口では、昨日から本日15時までに、白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がりました。
 
 地殻変動観測では、特段の変化は認められません。
 
 阿蘇山では、火山性微動の振幅は小さくなりましたが、昨日の振幅増大前よりも大きな状態が継続していることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 阿蘇山
防災上の注意事項など
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。