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火山の状況に関する解説情報 2021年11月12日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月8日から12日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 発表
火山の活動状況など
 阿蘇山では、10月21日以降、噴火は発生していません。
 中岳第一火口では、8日から本日(12日)15時までに、白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がりました。
 
 昨日(11日)に山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、2200トン(前回4日、4600トン)と引き続き多い状態でした。
 
 火山性微動の振幅は、小さい状態で経過しています。中岳第一火口浅部を震源とする振幅の小さな火山性地震は、多い状態となっています。
 
 京都大学本堂トンネル観測点の伸縮計では、10月31日頃から中岳火口浅部の収縮とみられる変動が観測されていましたが、6日頃からその変動は停滞しています。
 
 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において、10月頃から伸びが認められます。
 
 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多い状態で、火山性地震も多い状態となっていることから、今後も火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 阿蘇山
防災上の注意事項など
 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。