パーソナル天気

現在位置:天気・災害トップ > 火山情報 > 桜島 > 詳細情報

ここから本文です
火山の状況に関する解説情報 2017年5月8日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 5月1日から5月8日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南
岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な
火砕流を伴う爆発的噴火が引き続き発生するおそれがあります。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、噴火が9回発生し、このうち1回が爆発的噴火でした。2日03時20分の噴火では、噴煙が火口縁上4000mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が6合目(昭和火口より300から500m)まで達しました。この噴火に伴い、鹿児島市、日置市及びいちき串木野市にかけての広い範囲で火山灰が確認されました。
 また、同火口では、2日と5日の夜間に高感度の監視カメラで確認できる程度の微弱な火映を観測しました。火映を観測したのは、2015年9月16日以来です。

 南岳山頂火口では、5日12時13分に噴火が発生し、噴煙は火口縁上2500mまで上がり雲に入りました。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動を観測しています。

 5月1日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   5月 1日        21回    10回     0回
      2日        10回     1回     0回
      3日         4回     2回     0回
      4日         3回     2回     0回
      5日         3回     1回     0回
      6日         0回     0回     0回
      7日         5回     2回     1回
      8日15時まで    0回     0回     0回
 
 姶良カルデラの地下深部の膨張が継続していることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 桜島
防災上の注意事項など
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、12日(金)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。