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火山の状況に関する解説情報 2017年11月17日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月13日から11月17日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。昭和火口及び南岳山頂火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う爆発的噴火が引き続き発生するおそれがあります。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、13日22時07分に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が5合目(南岳山頂火口より1000mから1300m)まで達しました。噴煙は天候不良のため不明でした。この噴火に伴い、鹿児島県及び宮崎県の一部では、窓ガラスが揺れるなどの空振がありました。その後14日03時頃までごく小規模な噴火が断続的に発生したもようです。島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、7日頃から山体の隆起・膨張と考えられる変化が継続していましたが、これらの噴火でそれまでの隆起・膨張は解消されました。
 その後、同火口では爆発的噴火が2回発生し、14日23時43分の爆発的噴火では、噴煙が火口縁上1300mまで上がりました。また、夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました。火映を観測したのは、2012年12月21日以来です。
 昭和火口では、14日09時55分に噴火が発生し、噴煙が火口縁上1300mまで上がりました。
 
 15日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1400トン(前回11月10日、400トン)と、増加しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しています。
 
 11月13日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  11月13日         1回     1回     1回
     14日        12回     3回     1回
     15日         5回     0回     0回
     16日         7回     0回     1回
     17日15時まで   10回     0回     0回
 
 姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続しており、今後も噴火活動が継続する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 桜島
防災上の注意事項など
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。