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火山の状況に関する解説情報 2018年3月26日 16時10分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 3月23日から3月26日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。昭和火口及び南岳山頂火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う爆発的噴火が引き続き発生するおそれがあります。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が17回発生し、このうち1回が爆発的噴火でした。本日(26日)02時28分の爆発的噴火では、噴煙は火口縁上2800mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が7合目(南岳山頂火口より600から900m)まで達しました。また、23日の未明に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 昭和火口では、噴火は観測されていません。
 
 23日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1300トン(前回2月23日、600トン)とやや多い状態でした。

 火山性地震は、23日はやや多い状態でしたが、その後は少ない状態で経過しました。また、噴火に伴う火山性微動が断続的に発生しました。
 
 3月23日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   3月23日        58回    28回     0回
     24日        15回    40回     0回
     25日        31回    27回     0回
     26日15時まで    4回     6回     1回
 
 姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続しています。桜島では、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 桜島
防災上の注意事項など
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。