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火山の状況に関する解説情報 2018年5月28日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 5月25日から5月28日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。昭和火口及び南岳山頂火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う爆発的噴火が引き続き発生するおそれがあります。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が19回発生し、このうち6回が爆発的噴火でした。25日13時26分の爆発的噴火では、噴煙は火口縁上3000mまで上がりました。同日19時00分の爆発的噴火では、噴煙は火口縁上3000m以上まで上がり、雲に入りました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で6合目(南岳山頂火口より800から1100m)まで達しました。また、同火口では夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました。
 
 昭和火口では、噴火は観測されていません。
 
 26日には鹿児島地方気象台でかすかに感じる程度の臭気が認められました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しました。また、噴火に伴う火山性微動が断続的に発生しました。
 
 5月25日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動 爆発的噴火
  5月25日       15回    8回    3回
    26日       10回   10回    1回
    27日       12回   10回    1回
    28日15時まで  21回   14回    1回
 
 姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続しています。桜島では、今後も南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 桜島
防災上の注意事項など
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、6月1日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。