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火山の状況に関する解説情報 2018年11月16日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月12日から11月16日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う爆発的噴火が引き続き発生するおそれがあります。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。

 南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、このうち1回が爆発的噴火でした。14日00時43分の爆発的噴火では、噴煙は火口縁上4000m以上まで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は4合目(南岳山頂火口より1300mから1700m)まで達しました。
 桜島で噴石が4合目まで飛散したのは、2018年7月16日の南岳山頂火口の噴火以来です。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。

 11月12日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
            火山性地震 火山性微動 爆発的噴火
 11月12日        6回    0回    0回
    13日       14回    0回    0回
    14日        2回    5回    1回
    15日        0回    4回    0回
    16日15時まで   0回    2回    0回
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは2018年3月頃から停滞していますが、長期にわたり供給されたマグマが蓄積した状態です。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 桜島
防災上の注意事項など
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。