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火山の状況に関する解説情報 2019年7月29日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月26日から7月29日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が4回発生し、このうち1回が爆発でした。
 
 28日17時25分の爆発では噴煙が火口縁上3800mまで上がり、同日17時54分の噴火では噴煙が火口縁上3500mまで上がりました。
 本日(29日)実施した聞き取りによる降灰調査では、火口から北側の鹿児島県霧島市、湧水町及び熊本県の一部などで、28日の噴火による降灰を確認しました。また、島内北側の山麓で実施した現地調査では、小さな噴石の飛散は確認できませんでした。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 7月26日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
  7月26日        1回    0回   0回
    27日        6回    2回   0回
    28日        9回    0回   1回
    29日15時まで   3回    0回   0回
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは停滞していますが、長期にわたり供給されたマグマが蓄積した状態です。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 桜島
防災上の注意事項など
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、8月2日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。