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火山の状況に関する解説情報 2019年12月20日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月16日から20日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が15回発生し、このうち10回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2000mまで上がり雲に入りました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で5合目(南岳山頂火口より1000mから1300m)まで達しました。また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました。

 12月16日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2700トン(前回11月29日、3600トン)と多い状態でした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。ごく小規模な噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 12月16日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動   爆発
 12月16日        1回    0回   0回
    17日       12回    0回   6回
    18日       13回    0回   1回
    19日       10回    4回   3回
    20日15時まで   6回    5回   0回
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活発な噴火活動が継続する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 桜島
防災上の注意事項など
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、23日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。