- 火山の状況に関する解説情報
2020年3月23日 16時00分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
3月19日から23日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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桜島では、活発な噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、噴火が9回発生し、このうち5回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2800mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で4合目(南岳山頂火口より1300mから1700m)まで達しました。また、同火口では、高感度の監視カメラで夜間に火映を観測しました。
火口直下の火山性地震は少ない状態で経過しましたが、22日に桜島の南西側を震源とする火山性地震が一時的に増加しました。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
3月19日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動 爆発
3月19日 13回 34回 2回
20日 22回 24回 1回
21日 18回 12回 2回
22日 66回 81回 0回
23日15時まで 8回 37回 0回
島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体の隆起・膨張を示すゆるやかな変動がみられています。また、GNSS連続観測では、2019年9月頃から桜島島内の基線のわずかな伸びが認められています。これらのことから、桜島では今後も噴火活動が継続する可能性があります。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル3(入山規制)>
桜島
- 防災上の注意事項など
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南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。