- 火山の状況に関する解説情報
2021年1月8日 16時00分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
1月4日から8日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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桜島では、噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、4日16時42分に爆発が発生しました。噴煙は火口縁上1800mまで上がり、雲に入りました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は確認されませんでした。
また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、6日の現地調査では1日あたり5000トン(前回2020年12月21日、2900トン)と非常に多い状態でした。
火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
島内に設置している傾斜計及び伸縮計による地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。
GNSS連続観測では、2019年9月以降、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びが認められています。
桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給、蓄積が継続しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多い状態が続いていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動 爆発
1月 4日 13回 2回 1回
5日 3回 3回 0回
6日 1回 3回 0回
7日 1回 0回 0回
8日15時まで 4回 0回 0回
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル3(入山規制)>
桜島
- 防災上の注意事項など
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南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。