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火山の状況に関する解説情報 2017年11月27日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月24日から11月27日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせします。11月25日以後、火山性地震が多い状態で経過しています。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 11月7日頃から増加している火山性地震は、25日以後多い状態で経過し、振幅のやや大きな火山性地震が時々発生しています。これらの火山性地震は新岳火口直下のごく浅い場所を震源としています。
 火山性微動は観測されていません。

 11月24日からの火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

  11月24日       9回
     25日      37回
     26日      20回
     27日15時まで 37回

 東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町、及び気象庁が26日に実施した観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり100トン(前回11月21日、200トン)と2017年4月以降わずかに増加した状態です。

 新岳火口では、白色の噴煙が火口縁上600mまで上がりました。

 傾斜計及びGNSS連続観測には、特段の変化は認められません。

 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低いものの、火山性地震が概ね多い状態で経過していること、噴煙量や火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2014年8月の噴火前よりもやや多い状態で経過していることから、引き続き噴火の可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、12月1日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。