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火山の状況に関する解説情報 2018年9月18日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 9月14日から9月18日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせします。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 口永良部島では、火山性地震は概ね少ない状態で経過しています。火山性地震の震源は、主に新岳火口付近のごく浅い所でした。

 16日に、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁が実施した観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり1700トン(前回9月10日、1400トン)でした。17日と18日の観測では、それぞれ500トン、600トンと減少しましたが引き続き多い状態です。

 新岳火口では、白色の噴煙が火口縁上800mまで上がりました。

 9月14日からの火山性地震の回数及び火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、地震回数及び火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

            火山性地震 火山ガス(二酸化硫黄)
 9月14日         4回       -
   15日         6回       -
   16日         4回     1700トン
   17日         0回      500トン
   18日15時まで    4回      600トン

 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、天候不良や観測条件が悪く観測値が得られなかった日は「-」としています。

 口永良部島では、8月以降、新岳火口付近のごく浅い場所を震源とする火山性地震が増減を繰り返し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加するなど、火山活動が高まった状態となっていますので、新岳火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。