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火山の状況に関する解説情報 2018年12月7日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 口永良部島の新岳火口では、噴火が続いています。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新岳火口では、噴火が断続的に発生しています。12月5日から本日(7日)15時にかけて、噴煙は最高で火口縁上800mまで上がりました。
 
 火山性地震や火山性微動は、一連の噴火に伴って発生しています。
 
 5日から7日にかけて実施した現地調査では、新岳火口周辺の熱異常域に特段の変化は認められませんでした。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、やや多い状態で経過しています。
 
 GNSS連続観測では、島内における長い基線において、2018年7月頃に縮みの傾向から停滞へと変化し、現在は緩やかな伸びに変化したとみられます。
 
 12月1日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測による火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。いずれも速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動 火山ガス
                        (二酸化硫黄)
 12月 1日       70回   15回    -
     2日       50回   18回    -
     3日       42回   20回    -
     4日       47回   18回    -
     5日       33回   13回  200トン
     6日       44回   12回  200トン
     7日15時まで  15回   12回    -
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
 
 口永良部島では、引き続き火山活動が高まった状態となっていますので、新岳火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。