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火山の状況に関する解説情報 2019年2月1日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 口永良部島では、今後も噴火の可能性がありますので、新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新岳火口では、1月30日以降、噴火は観測されていません。30日から本日(2月1日)15時までの期間、白色の噴煙が火口縁上600mまで上がりました。
 
 本日実施した現地調査では、新岳の熱異常域に特段の変化は認められませんでした。
 
 29日に噴火が停止して以降、火山性地震は少ない状態で経過しており、火山性微動も観測されていません。
 
 1月26日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測による火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。いずれも速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動 火山ガス
                        (二酸化硫黄)
  1月26日        2回    0回   -
    27日        4回    0回  300トン
    28日       10回    0回   -
    29日       14回    2回   -
    30日        1回    0回 1000トン 
    31日        2回    0回  200トン
  2月 1日15時まで   1回    0回  400トン
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
 
 GNSS連続観測では、島内の長い基線の変化は停滞しているとみられます。
  
 新岳火口では、昨年(2018年)10月以降噴火を繰り返しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は概ねやや多い状態で経過していることから、今後も噴火が発生する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。