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火山の状況に関する解説情報 2019年11月1日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 口永良部島では火山活動が高まった状態となっています。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 口永良部島では、10月18日及び27日に新岳火口直下を震源とする規模の大きな火山性地震が発生し、一時的に回数が多い状態となりましたが、その後は概ね少ない状態で経過しています。
  
 新岳火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がりました。
 
 29日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。いずれも速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動  火山ガス
                        (二酸化硫黄)
 10月29日        2回    0回  200トン
    30日        4回    0回   90トン
    31日        1回    0回  200トン
 11月 1日15時まで   1回    0回   調査中
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、概ねやや多い状態で経過しています。
 
 GNSS連続観測によると、2018年7月頃から停滞していた島内の長い基線にわずかな伸びの変化がみられます。
 
 これらのことから、口永良部島では、火山活動が高まった状態になっていますので、今後の火山活動の推移に留意してください。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(火)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。