- 火山の状況に関する解説情報
2020年3月28日 16時00分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
口永良部島では、昨日(27日)06時頃から火山性地震が増加し、火山活動が高まった状態が継続しています。
新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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口永良部島では、昨日06時頃から火山性地震が増加しており、昨日の地震回数は328回でした。火山性地震の日回数が300回を超えたのは2月10日(336回)以来です。震源は新岳火口付近の浅い所や口永良部島の西側のやや深い場所と推定されます。
新岳火口では、昨日から本日(28日)15時までの期間、天候不良のため噴煙の状況は不明でした。
火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は多い状態で経過しており、本日は1200トンでした。
GNSS連続観測では、島内の基線でみられていた2019年10月頃からのわずかな伸びは、2020年1月頃から明瞭な伸びとなっています。
3月26日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、これらの値は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動 火山ガス
(二酸化硫黄)
3月26日 3回 0回 -
27日 328回 0回 -
28日15時まで 92回 0回 1200トン
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
口永良部島では、火山性地震が増加し、火山活動が高まった状態が継続していますので、今後の火山情報に留意してください。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル3(入山規制)>
口永良部島
- 防災上の注意事項など
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新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、流下する火山ガスにも注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、29日(日)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。