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火山の状況に関する解説情報 2020年3月29日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 口永良部島では、27日に一時的に増加した火山性地震は減少しましたが、火山活動が高まった状態が継続しています。
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 口永良部島では、新岳火口付近の浅い場所や口永良部島の西側のやや深い場所が震源と推定される火山性地震が、27日に一時的に増加しました。28日以降は減少しましたが、多い状態が続いています。
 
 新岳火口では、本日(29日)は、白色の噴煙が100mまで上がりました。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は多い状態で経過しています。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線でみられていた2019年10月頃からのわずかな伸びは、2020年1月頃から明瞭な伸びとなっています。
 
 3月26日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、これらの値は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
                火山性地震 火山性微動  火山ガス
                           (二酸化硫黄)
 3月26日             3回    0回   -
   27日           328回    0回   -
   28日           105回    0回 1200トン
   29日15時まで       11回    0回  調査中
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
 
 口永良部島では、火山活動が高まった状態が継続していますので、今後の火山情報に留意してください。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、流下する火山ガスにも注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。