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火山の状況に関する解説情報 2020年4月6日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 口永良部島では、ごく小規模な噴火が続いています。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新岳火口では、昨日(5日)と本日(6日)にごく小規模な噴火が発生し、本日15時現在も継続しています。これらの噴火により、噴煙が最高で火口縁上900mまで上がり、雲に入りました。大きな噴石や火砕流は観測されませんでした。
 
 火山性地震は、やや多い状態が続いており、主に新岳火口付近の浅い場所が震源と推定されます。噴火に伴う火山性微動を観測しました。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は多い状態で経過しています。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線において1月頃から伸びがみられます。
 
 4月3日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、これらの値は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
                火山性地震 火山性微動  火山ガス
                           (二酸化硫黄)
 4月 3日             7回    0回   -
    4日             9回    0回 1600トン
    5日             2回    1回   -
    6日15時まで       14回    6回 3200トン
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
 
 口永良部島では、噴火活動が継続しています。今後の火山情報に注意してください。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、流下する火山ガスにも注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。