- 火山の状況に関する解説情報
2020年5月22日 16時00分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
口永良部島では、ごく小規模な噴火が断続的に発生しています。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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新岳火口では、18日以降、白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がりました。引き続き、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しています。
19日から21日かけて実施した現地調査では、新岳火口西側割れ目付近の地熱域に引き続き温度の高まりが見られました。
20日に発生した新岳西側山麓付近のやや浅い場所を震源とする地震は、21日以降発生していません。
新岳火口付近の地震は、少ない状態で経過しています。
火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は多い状態で経過しています。
GNSS連続観測では、島内の基線において、2019年10月頃からわずかな伸びがみられ、1月頃から明瞭な伸びとなっています。このことから地下ではマグマが蓄積されつつあると推定されます。
口永良部島では、今後噴火活動がさらに活発化し、2014年から2015年に匹敵する活動に発展する可能性も考えられます。今後の火山情報に注意してください。
18日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、これらの値は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動 火山ガス
(二酸化硫黄)
5月18日 3回 0回 -
19日 1回 0回 1200トン
20日 6回 0回 1300トン
21日 0回 0回 2400トン
22日15時まで 0回 0回 -
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル3(入山規制)>
口永良部島
- 防災上の注意事項など
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新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、流下する火山ガスにも注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、25日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。