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火山の状況に関する解説情報 2016年2月24日 17時10分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
新燃岳では、昨日(23日)火山性地震が増加したため、本日(24日)現
地調査を実施しましたが、特段の変化は認められませんでした。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新燃岳では、昨日(23日)06時頃から火山性地震が増加し、158回発生しました。火山性地震が1日に150回以上発生したのは、2011年9月5日の162回以来です。本日(24日)は17時までに51回発生しています。火山性微動は観測されていません。

 本日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が行った現地調査及び鹿児島県の協力を得て実施した上空からの観測では、新燃岳の火口内及び火口外の西側斜面の割れ目付近の形状や噴煙の状況に特段の変化は認められませんでした。
 赤外熱映像装置による観測では、火口内の溶岩の縁辺部及び火口外の西側斜面の割れ目の一部に、引き続きやや温度の高い部分が認められましたが、2015年2月20日の観測と比べ新たな熱異常域はなく、特段の変化は認められませんでした。

 傾斜計等の地殻変動観測データに特段の変化は認められません。
 
 2月16日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

               火山性地震    火山性微動
   2月16日         33回       0回
     17日         16回       0回
     18日         73回       0回
     19日         23回       0回
     20日          9回       0回
     21日          8回       0回
     22日          0回       0回
     23日        158回       0回
     24日17時まで    51回       0回
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(新燃岳)
防災上の注意事項など
 新燃岳では火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、新燃岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 降雨時には、泥流や土石流に注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、26日(金)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。