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火山の状況に関する解説情報 2018年1月16日 10時50分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新燃岳では、1月15日から火山性地震が増加しており、16日には火山性微動が発生しています。引き続き、火口から概ね2kmの範囲では警戒が必要です。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新燃岳火口付近を震源とする火山性地震が昨日(15日)は122回、本日(16日)10時までは220回と増加し、振幅のやや大きな地震も時々発生しています。地震回数が100回を超えたのは、2017年12月2日の201回以来です。
 本日、振幅の小さな火山性微動が2回発生しています。継続時間は最長で2分程度でした。火山性微動を観測したのは2017年11月29日以来です。

 昨日は白色の噴煙が火口縁上200mまで上がりました。本日は天候不良のため噴煙の状況は確認できません。

 1月14日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                火山性地震  火山性微動
 1月14日 00時から24時    7回     0回
   15日 00時から06時    0回     0回
       06時から12時   31回     0回
       12時から18時   41回     0回
       18時から24時   50回     0回
   16日 00時から06時  106回     2回
       06時から10時  114回     0回

 地殻変動観測では、新燃岳の明瞭な山体膨張を示す傾斜変動は認められませんが、GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが継続しています。このことから、霧島山の深い場所でマグマの蓄積が続いていると考えられますので、火山活動に注意が必要です。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 霧島山(新燃岳)
防災上の注意事項など
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振による窓ガラスの破損や降雨時の土石流にも注意してください。
 地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(水)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。