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火山の状況に関する解説情報 2018年5月3日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新燃岳では、火口の北側2km付近を震源とする火山性地震が引き続き多い状態で経過していますが、次第に減少しています。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新燃岳では、昨日(2日)03時頃から、主に新燃岳火口の北側2km付近を震源とする火山性地震が増加し、21時以降さらに増加しました。その後も引き続き多い状態で経過していますが、次第に減少しています。
 新燃岳火口直下を震源とする地震は少ない状態です。火山性微動は観測されていません。
 
 傾斜計では、昨日、新燃岳の北西の深い場所での変動と考えられる傾斜変動が観測されましたが、昨日23時頃から停滞しており、本日(3日)は特段の変化はみられていません。
 
 本日、噴煙は白色で火口縁上60mまで上がりました。
 
 4月30日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。なお、5月1日までは主に新燃岳火口直下を震源とする地震です。
 
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 4月30日          22回     0回     0回
 5月 1日          31回     0回     0回
    2日         777回     0回     0回
    3日00時から03時 172回     0回     0回
      03時から06時  56回     0回     0回
      06時から09時  23回     0回     0回
      09時から12時  15回     0回     0回
      12時から15時  11回     0回     0回
 
 新燃岳では、活発な火山活動が続いていることから、今後の火山情報に注意してください。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 霧島山(新燃岳)
防災上の注意事項など
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
 なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。