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火山の状況に関する解説情報 2020年8月29日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 新燃岳では、25日から火山性地震が増加し、多い状態が継続しており、火山活動が高まった状態となっています。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が25日から増加しており、多い状態が継続していますが、昨日(28日)からは減少傾向がみられます。火山性微動は観測されていません。地殻変動観測に特段の変化はみられていないことから、現在のところ規模の大きな噴火の可能性は低いと考えられます。
 
 昨日山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり100トン(前回8月21日、50トン)と引き続き観測されています。また、新湯温泉付近から実施した現地調査では、引き続き火口西側斜面の割れ目付近で噴気や地熱域を確認しました。
 
 火山性地震の回数は2019年11月以降増減を繰り返しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の増加や、火口西側斜面の割れ目において噴気や地熱域が認められるなど、火山活動が高まった状態となっています。今後の火山情報に注意してください。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震
  8月25日       52回
    26日      293回
    27日      212回
    28日       33回
    29日15時まで  10回
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(新燃岳)
防災上の注意事項など
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(日)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。