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火山の状況に関する解説情報 2022年4月8日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 4月4日から8日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 新燃岳では、3月27日から火口直下を震源とする火山性地震が増加し、概ね多い状態となっています。
 また、5日と昨日(7日)にえびの岳付近を震源とする火山性地震が増加しました。なお、2017年10月には、同様の地震が増加した後、新燃岳で噴火活動が活発になった事例があります。
 
 監視カメラでは、新燃岳火口内及び西側斜面の割れ目付近の噴気及び地熱域の状況に特段の変化は認められません。なお、西側斜面割れ目付近では、2022年2月に入り地熱域のわずかな拡大が認められます。
 
 GNSS連続観測では、昨年(2021年)12月頃から、霧島山を挟む基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 火山性地震が多い状態であり、火山活動が高まった状態となっています。今後の情報に注意してください。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(新燃岳)
防災上の注意事項など
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。