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火山の状況に関する解説情報 2016年12月16日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 12月12日から12月16日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山
)周辺)の活動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 えびの高原(硫黄山)周辺では、12日に火山性地震が増加し、火山性微動及び山体の膨張を示す傾斜変動も観測されました。同日午後、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、硫黄山周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。
 13日以降、火山性地震は少ない状態で経過しました。火山性微動は観測されていません。

 硫黄山南西観測点の傾斜計でみられた山体の膨張を示す傾斜変動は、13日に入り収縮に転じていましたが、15日20時頃の火山性地震が発生し、一時的に膨張を示す傾斜変動が再び観測されました。

 遠望観測では、硫黄山で時々噴気が観測されており、稜線上で最高100mまで上がりました。

 12月12日からの火山性地震、火山性微動の発生状況は以下の通りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

              火山性地震  火山性微動
   12月12日       70回     2回
      13日        0回     0回
      14日        0回     0回
      15日        5回     0回
      16日15時まで   0回     0回

(精査の結果、12月12日の火山性地震の回数を変更しました。)
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。