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火山の状況に関する解説情報 2017年5月11日 18時10分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 本日(11日)実施した現地調査では、硫黄山火口周辺で引き続き噴気活
動や大きな噴気音が認められました。火口外では噴出物は確認されませんで
した。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 本日(11日)、現地調査を実施しました。
 硫黄山火口周辺で引き続き噴気活動や大きな噴気音が認められました。赤外熱映像装置による観測では、硫黄山火口周辺で引き続き熱異常域を観測しました。火口外では噴出物は確認されませんでした。

 4月25日11時頃から硫黄山南西観測点の傾斜計では、硫黄山付近が隆起する傾斜変動が繰り返しみられています。

 5月10日からの火山性地震、火山性微動の発生回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

              火山性地震  火山性微動
    5月10日        0回     0回
      11日17時まで   1回     0回

 監視カメラや現地調査では、長期的に熱異常域の拡大や噴気量の増加が認められます。

 えびの高原(硫黄山)周辺では、火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあります。

 なお、本日の調査結果について、現在解析作業を行っています。明日(12日)、解析結果を含めて詳細を公表する予定です。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。