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火山の状況に関する解説情報 2017年5月19日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 5月15日から5月19日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山)周
辺)の活動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 2015年12月頃から長期的に熱異常域の拡大や噴気量の増加が認められています。こうした中で、本年4月25日11時頃から硫黄山南西観測点の傾斜計で、硫黄山付近が隆起する傾斜変動がみられています。

 15日及び16日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は両日とも1日あたり10トンでした。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2015年12月に噴気が確認されて以降の観測(2016年8月)では検出限界以下でした。硫黄山周辺では、明らかに感じる程度の火山ガスの臭気を確認しました。また、硫黄山火口周辺で引き続き噴気活動や大きな噴気音が認められました。硫黄山火口外では噴出物は確認されませんでした。

 監視カメラによる観測では、16日から18日にかけて噴気が一時的に稜線上100mまで上がるなど、活発な噴気活動が続いています。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 5月15日からの火山性地震、火山性微動の発生回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

              火山性地震  火山性微動
    5月15日        0回     0回
      16日        0回     0回
      17日        1回     0回
      18日        0回     0回
      19日15時まで   1回     0回

 監視カメラや現地調査では、長期的に熱異常域の拡大や噴気量の増加が認められます。

 えびの高原(硫黄山)周辺では、火山活動が高まっており、小規模な噴火が発生するおそれがあります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。
次回発表予定日時
次の火山の状況に関する解説情報は、22日(月)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。