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火山の状況に関する解説情報 2017年9月1日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 8月28日から9月1日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の活動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 硫黄山周辺では、2015年12月頃に出現した熱異常域が次第に拡大し、噴気の量が増加しています。こうした中で、2017年4月25日から硫黄山南西観測点の傾斜計で、硫黄山方向が隆起する傾斜変動が続いていましたが、8月中旬から概ね停滞しています。

 8月31日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり10トン未満(前回8月17日10トン未満)でした。また、硫黄山の南西側で新たな熱異常域を観測しました。硫黄山周辺で引き続き明らかに感じる程度の火山ガスの臭気や、大きな噴気音を伴う噴気活動が認められました。

 監視カメラによる観測では、噴気が最高で稜線上200mまで上がるなど、活発な噴気活動が続いています。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 8月28日からの火山性地震の発生回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

              火山性地震
    8月28日        1回
      29日        3回
      30日        1回
      31日        3回
    9月 1日15時まで   0回

 硫黄山周辺の噴気活動の活発化は、過去にみられていた領域に限定されていますが、硫黄山火口のごく浅いところでわずかな膨張がみられており、火口周辺に火山灰を降らせる噴火が発生する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に警戒してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。