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火山の状況に関する解説情報 2017年9月8日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 9月4日から9月8日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の活動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 えびの高原では、5日13時29分に硫黄山付近のごく浅い所を震源とする振幅の大きな火山性地震が発生しました。この地震により、えびの高原ではわずかに身体に感じる程度の揺れがありました。この地震の発生以後、14時までに火山性地震が63回と増加しましたが、その後は減少しました。これらの地震に伴い、硫黄山周辺の傾斜計で傾斜変動が観測されました。火山性微動は、観測されていません。同日実施した現地調査では、噴気の状況に特段の変化はありませんでした。

 硫黄山周辺では、2015年12月頃に出現した熱異常域が次第に拡大し、噴気の量が増加しています。こうした中で、2017年4月25日から硫黄山南西観測点の傾斜計で、硫黄山方向が隆起する傾斜変動が続いていましたが、8月中旬から概ね停滞しています。
 
 監視カメラによる観測では、噴気が最高で稜線上30mまで上がるなど、噴気活動が続いています。

 火山性地震は5日に一時的に増加しましたが、その後は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 9月4日からの火山性地震の発生回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

              火山性地震
    9月 4日        3回
       5日       64回
       6日        1回
       7日        1回        
       8日15時まで   0回

 えびの高原(硫黄山)周辺では、火山活動が高まっており、小規模な噴火が発生するおそれがあります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。