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火山の状況に関する解説情報 2017年10月27日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月23日から10月27日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の活動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 えびの高原(硫黄山)周辺では、硫黄山火口付近を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 監視カメラによる観測では、噴気が24日に稜線上100mまで上がりました。

 23日に、九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、火口内及び周辺の噴気の状態に特段の変化は認められませんでした。
 25日及び26日に実施した現地調査では、硫黄山周辺で引き続き明らかに感じる程度の火山ガスの臭気や大きな噴気音を伴う噴気活動が認められました。赤外熱映像装置による観測では、前回(8月31日)と比べ、硫黄山の火口内及び周辺で熱異常域の縮小が認められました。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量(25日)は検出限界未満(前回8月31日、10トン未満)でした。

 GNSS連続観測によると、7月頃から霧島山を挟む基線で伸びの傾向がみられており、霧島山の深い場所で膨張している可能性があります。

 10月23日からの火山性地震の発生回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
              火山性地震
   10月23日        0回
      24日        1回
      25日        0回
      26日        1回
      27日15時まで   0回
 
 また、えびの岳付近(硫黄山の南西3km付近)の火山性地震は、今期間も時々発生しています。この付近は、2011年の新燃岳の噴火でマグマを供給したと推定される領域です。
 
 えびの高原(硫黄山)周辺では、小規模な噴火が発生するおそれがあります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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