火山の状況に関する解説情報 2017年12月22日　15時30分現在

＜噴火予報（噴火警戒レベル1、活火山であることに留意）が継続＞
　えびの高原（硫黄山）周辺では、微小な火山性地震がやや増加し、山体のわずかな膨張の可能性があります。今後の火山活動の情報に留意してください。

福岡管区気象台　鹿児島地方気象台 発表

火山の活動状況など

　えびの高原（硫黄山）周辺では、17日から微小な地震を含む火山性地震がやや増加し、1日あたり14回から18回発生しています。本日（22日）は15時まで4回発生しました。また、火山ガスや熱水が関与していると考えられる振幅の小さな浅い低周波地震が発生しています。火山性微動は観測されていません。

　GNSS連続観測では、硫黄山周辺で山体のわずかな膨張を示す変動がでている可能性がありますので、明日（23日）、気象庁機動調査班（JMAーMOT）による現地調査を実施します。

　えびの高原（硫黄山）周辺では、火山活動がやや高まっていますので、今後の火山活動の情報に留意してください。

噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など

＜レベル１（活火山であることに留意）＞ 霧島山（えびの高原（硫黄山）周辺）

防災上の注意事項など

　火口内の活発な噴気域及び熱異常域とその周辺の概ね100mの範囲では、噴気孔からの高温の土砂や噴気、熱水等の規模の小さな噴出現象に十分注意してください。また、火山ガスにも注意が必要です。地元自治体が行う立入規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでください。今後の火山活動の情報に留意してください。

次回発表予定日時

　次の火山の状況に関する解説情報は、23日（土）16時頃に発表の予定です。
　なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。